2011/02/01
Adobe Digital Publishing フォーラム2011
がイマイチ盛り上がらなかった事について
http://adobe-digipub.jp/index.html
USTで参加しました。
「電子書籍の新フォーマット、日本語対応EPUB3.0の詳細解説国際大学フェロー村田 真氏」でEPUB3.0の今後のスケジュールなどがわかったのは良かったが、縦組みの見本では文字間が四分空いてて、圏点もブサイク。仕様が決まっても実装するにはまだまだ大変そうな、ちょっとイマイチな感じだった。
制定に関しての献身的なご活動には本当に頭が下がる思い。これは素晴らしく感じた。
Adobe Digital Publishing Suiteの内容については月額699ドルの料金がどの部分にかかるのか詳しく聞きたかったがそういう解説はなく、実践的な作り方を知りたい人には休憩中のちょっとしたデモしかなかった。「ワクワクする電子書籍 株式会社G2010 代表取締役社長 船山 浩平氏」が作成された村上龍氏の『歌うクジラ』の電子書籍は素晴らしかったが、制作秘話的な話で、なんというかもっと突っ込んだ話が聞きたかった。料金の配分や制作人件費が7人月ぐらいという情報は考えさせられる。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/04/news100.html
結局あんまり盛り上がった感じがしなかったのだが、おそらく電子書籍をインデザインで作ろうとするのはそもそも間違ってるんじゃないかとも思う。インタラクティブならFlashのほうが優れているし、EPUBならDWいやむしろSigilやテキストエディタか。今後専用ソフトが出るだろうと思う。
Adobe Digital Publishing SuiteはInDesign使いが電子書籍を作ろうとすると敷居も低いが、結局インタラクティブ電子書籍が一昔前のCD-ROMでのマルチメディアと言われていたDirecterで作成されたものに近くなるのなら、やはりDirecterやFlashのほうが向いているんだろうと思うし、FLASH iPhoneコンバーターなんかが登場するのではないかと思う。(FLASHをiPhoneにはどうやっても無理なんだろうか?)
またAdobe Digital Publishing Suiteで作られた電子書籍を配信しようとすればAdobeに$699らしい。日本での価格は不明だが有料でしかもけっこう高額になったことでAdobeが電子書籍プラットフォームの決定版にはならなくなってきた。今後Googleあたりからなんか出てくるんだろうと思う。
ついでに言うとAppleのiPhoneやiPad縛りはやめておいたほうが良い。売れたコンテンツの30%をAppleに支払うのは馬鹿げているし、突然の仕様変更もあるのでリスクも高い。アンドロイドが急成長している状態でこの状態が長く続くとも思えない。
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