電子出版なら制作コストが安いと勘違いしないように

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電子書籍を出版するなら、単価も下がるのでコストも下げたい。それは当然で、電子出版なら印刷もしないしコストも安く付く。出版社系や著者の方に多そうな勘違い。

まずPDFから安価に電子書籍のフォーマットにもっていければ安く電子書籍ができると思っている方。PDFは印刷の副産物でタダでもらえると思っていないだろうか。
印刷用のPDFは解像度も高くて重く、塗りたしやトンボが付いている。それだけでは電子書籍用にはならないのだ。トリミングをしたりページを通したり軽くしたり、しおりを付けたりとけっこう手間。めんどうなので納品用に別のPDFを作ったりもするがやはり書き出しにも時間がかかるのだ。

ePubがInDesignから書き出せるなら安いと思っていないだろうか。とんでもない話でePubを意識していない作り方ならデータは流用するものの作り直しレベルの作業。また、ePubを意識して作るのもけっこうたいへん。書き出したあとも見栄えを良くするためにホームページ制作同様の知識と作業が必要。またePubを紙の書籍同様に禁則などを指示するのは言語道断。紙とは全然違う物なのだ。(それに文字サイズを変えればレイアウトは当然くずれる)文字組にはこだわれないと思う事。

ただし安く作りたいなら自分で作る方法がある。それならば納得いくまでできるし、できる範囲で納得せざるを得ない。クオリティを求めるならプロのデザイナーにお金を払って頼む。それがお互いに幸せというものなのではないだろうか。

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このページは、たけうちとおるが2010年6月24日 00:05に書いたブログ記事です。

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